アスベストについて

アスベストとは?

アスベストとは石綿とも呼ばれ、天然鉱物繊維(繊維状に変形した天然の鉱石)のことです。主に以下のような種類があります。

クリソタイル(白石綿)かんらん石等の起塩基性岩が変性作用をうけ蛇紋岩化したもの
クロシドライト(青石綿)石綿状のリーベック閃石のことで、
針状に尖った繊維で、最も毒性が強いとされる
アモサイト(茶石綿)カミントン閃石、グニュネル閃石の系列
アンソフィライト石綿直閃石(ちょくせんせき、anthophyllite、アンソフィライト)と呼ばれる
トレモライト石綿透閃石(とうせんせき、tremolite、トレモライト)と呼ばれ、Ca角閃石の仲間
アクチノライト石綿角閃石(かくせんせき、amphibole)と呼ばれる

アスベストの用途

アスベストは日本において、1975年までの間以下の用途で使用されてきました。しかし、空気中に飛散したアスベストを吸引すると、肺癌や中皮腫などの疾病を引き起こす可能性が高くなるため、現在では使用が禁止されています。

防音・断熱学校、各建築物、船舶、鉄道車両など
理科の実験ビーカーなどを火に掛ける際に使う石綿付き金網
絶縁材料絶縁材料として
自動車や鉄道車両ブレーキパッド、クラッチ板
家屋屋根瓦、屋根用波板、石膏板、天井用化粧板など

アスベストが引き起こす病気

アスベストは非常に繊維が細かいため、咳や痰で体外に排出することが難しく、また通常の環境では半永久的に変化しないため、人体に影響を及ぼします。以下は、アスベストにより発生しうる病気です。

中皮腫胸腔の壁と肺、心臓との境界である縦隔を覆っている胸膜の中皮細胞に由来する悪性腫瘍。症状としては胸膜浸潤による咳嗽や胸痛、胸水貯留による呼吸困難、息切れなどがある。
肺癌肺に発生する、上皮細胞由来の悪性腫瘍。多くはタバコの喫煙が原因であるが、アスベスト由来の肺癌もある。
石綿肺(塵肺)粉塵や微粒子を長期間吸引した結果、肺の細胞にそれらが蓄積することによって起きる肺疾患(病気)の総称。肺線維症や気腫性変化、気管支の炎症を引き起こす。
びまん性胸膜肥厚 初期の頃は、無症状か軽度の労作時呼吸困難にとどまることが多い。しかし進行すると、とくに両側に病変が及ぶ例では、呼吸困難に陥ることがある。肺機能検査では拘束性障害が見られる。
胸膜炎肺の表面をおおう臓側(ぞうそく)胸膜に囲まれた部分が胸膜腔で、ここに胸水がたまる病気。胸痛が多く、この胸痛は深呼吸や咳(せき)で増悪(ぞうあく)するのが特徴。原因が感染症であれば、発熱を伴う。咳も出ますが痰は少なく、胸水が増えてくると呼吸困難を感じるようになる。

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